OICDF 2026

Becoming

国際ショーケース公演

世界の多様な身体言語が大阪に集結
日本にいながら、世界の多様な身体表現と出会う一日。

世界の多様な身体言語が大阪に集結

日本にいながら、
世界の多様な身体表現と出会う一日。

日本、フランス、イタリア、アメリカ、台湾、韓国から集まる12組のアーティストによる国際ショーケース公演。

コンテンポラリーダンス、舞踏、コーポリアルマイム、トーシューズとクラウニングを融合したダンスシアター、観客参加型パフォーマンスなど、多様な身体表現と創作アプローチが一堂に会します。

それぞれ異なる文化的背景や身体観から生まれた作品を通して、世界各地のアーティストたちが今何を問い、どのような表現を生み出しているのかを体感できるプログラムです。

また、昨年好評を博した観客参加型インプロビゼーションも実施。観客自身が創作プロセスに加わることで、アーティストとの距離を縮め、コンテンポラリーダンスをより身近に体験できる機会を創出します。

プログラム A

8月16日(日)14:00

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1. 静かなる鼓動

振付&出演:Tomoka/KURU
演出/指導/Direction: SHUNJI

概要:幼い頃からダンスに親しみ、さまざまなジャンルを吸収しながら独自の感性を育んできた ダウン症ダンサー・Tomoka と KURU。 二人が持つまっすぐな感性が重なり合うとき、そこには言葉では捉えきれない化学反応が生まれます。 そのエネルギーをこの作品に込めました。 二人が放つ 「純粋で、真っ直ぐで、嘘のない魂の表現」 その中に宿る 弱さ、強さ、優しさ、叫び を、ただまっすぐに感じてほしい。 静かに、しかし確かに響く“鼓動”が、あなたの心にも届きますように。

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2. Mirorim

Althea Dance Company
振付: Thea Bautista
出演: Akane Koizumi, Thea Bautista
作曲: Emilio Meneses Garcia

『Mirorim』 は、二人のダンサーによるデュエット作品です。 本作は、「他者」と「自己」の認識をテーマに、私たちが他者をどのように見つめ、また他者を通して自分自身をどのように映し出しているのかを探求します。周囲の人々は、私たちにとって鏡のような存在であると同時に、理解しきれない「異なる存在」でもあります。 拒絶と受容、好奇心と不信といった感情が作品の中心にあり、ダンサーたちは空間の中を移動しながら出会い、対峙し、観察し合い、少しずつ互いを理解していきます。その相互発見のプロセスの中で、身体の動きは言葉となり、新たな関係性が紡がれていきます。

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3. 止まっているのに進んでいる

振付・出演:鄭伃君(Cheng Yu Jyun)
作曲:宋長翰 (Sung Chang Han)

概要:
列車に揺られ、まどろみの中へと沈んでいく。 窓の外を流れる景色は、いつしか遠い記憶と重なり合い、目を覚ませば、時間だけが静かに前へ進んでいる。 身体は同じ場所に留まっているはずなのに、自分だけが少しずつ別の場所へ運ばれていく。 静止しているように見えるその一瞬一瞬が、確かに変化を積み重ねていく。 コンテンポラリーダンスと東洋の身体性を往還しながら、現実と記憶、過去と未来が交差する「あわい」に立ち現れる身体を描く。 ディアボロと、台湾の日常に寄り添う赤いナイロン紐を用い、身体と物が互いに引き合い、絡み合う関係を紡いでいく。 その赤い紐は、血液のように身体を巡る生命の流れであり、文化や記憶、時間をつなぐ見えない糸でもある。 気づかないうちに、身体はすでに昨日とは違う場所へと運ばれている。

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4. 魂魄への祈り

振付・出演:原田みのる
音源編集:足立昂生

概要:社会不安が高まる昨今、様々な災禍に見舞われながら今を生きる人々は何を想い、何に縋るのか? 抑圧された記憶、搾取される資本主義システム、命が売買される現代。 日々の美しさは忘却されるが如く刹那に流れていく時の中で、それでも人は一縷の光を求め、脈々と命の時間を前に進めていく。 歴史に消えていった想いを受け継ぎ、私達はまた次の時代にバトンを渡せるように今を生きる。 Company Little Wisdom 原田みのる

Tue, May 13, 2025 -- 

© Cheryl Mann 2025

5. CryBaby

振付・出演・衣装:Poppy Louise Miller

概要:『Crybaby』は、脅威が静かに日常化していくこと、そして「他者を気遣う(ケアする)」という行為の底に警告の底流が紛れ込み得るそのあり様を検証する、コンテンポラリーダンス作品です。 持続的な動き、絶え間ない身体的接触、そしてダンサーたちの生の呼吸の音を通じて、本作は誰もが見覚えのある社会的な身振りを、本能的かつ具現化された体験へと変容させます。特定の暴力行為を直接的に描写するのではなく、『Crybaby』が探求するのは、執拗な緊張にさらされながら世界を生き抜くことの心理的・身体的な現実です。そして、身体に刻まれた疲弊、脆弱さ、そして忍耐とじっくり向き合うよう、観客に投げかけます。

Black 1

6. JACK DAW

振付・出演:performance project BLACK ー ITUKI, MIKI, ATSUKO, YUKIKO, SACHI, HIDE

概要:サクソフォン奏者・小川幸子(おがわゆきこ)の演奏を中心にメンバー全員で振付構成を行った作品。 ウェイン・シーゲル作曲による、コンピューターで制作された伴奏に合わせて演奏するバリトンサックスのソロ楽曲(1995年発表)。 JACK DAWはユーラシアのカラスの名。群れで独特の鳴き声が印象的なことから「お話好き」「おしゃべりさん」を指す隠語でもあり、盗む習性が確認されていることから「泥棒」を想起させるイメージソースにもなっている。

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7. 観客参加型即興パフォーマンス―
あなたの指示でダンスが変わる

振付:観客の皆様
出演:プログラムA参加アーティスト

概要:国内外で毎回大好評を得てきた、観客参加型の即興パフォーマンス。 今日の振付家は、あなたです。 観客の皆さんには、「スローモーション」「コピー」「激軽」「激重」など、さまざまな動きの“質”が書かれた「クオリティ・ボード」を配布。 ダンサーたちは赤・青・黄・緑の4色を身にまとい、観客からの指示に従って、その場で即興的に動きを変化させていきます。 「青が赤をコピーする」 「黄色はもっと速く」 「緑は重く」—— あなたのひと声が、ダンスの流れや空間の関係性をリアルタイムに変化させます。 観客自身が踊るのではなく、“振付する感覚”を体験できる新しい参加型パフォーマンス。 その瞬間にしか生まれない、一期一会の即興空間をぜひ一緒に楽しんでください。

プログラム B

8月16日(日)18:00

phpto by Robin Michals

1. Skin Deep

sarAika movement collective
振付&出演:Sara Pizzi & Aika Takeshima

概要:『Skin Deep』は、クィアな愛とアイデンティティをテーマにしたダンス作品です。 振付・出演を務めるのは、クィアであり移民でもある二人の女性アーティスト、Sara Pizziと武島アイカ。自身のLGBTQIA+としての経験をもとに、愛、自己受容、社会との関係性を身体を通して描き出します。 作品では、二人の女性のあいだに存在する多様な愛のかたちに光を当てながら、優しさや脆さ、そして困難の中でも生き抜こうとする強さを映し出します。触れ合い、視線、距離感といった繊細な身体表現を通して、アイデンティティと愛について深く問いかけます。 また本作は、人が誰かに惹かれることの不思議さや、自分らしく生きることが許されない社会の中で生まれる孤独にも目を向けています。まるで広い宇宙にひとり放り出されたかのような孤立感と、その中でようやく出会った相手との親密さ。二人が築く世界は、外の世界から切り離された避難場所のようでもあり、同時に深い愛の表れでもあります。 「この二人は互いの中に何を見ているのだろうか。」——観る人それぞれの経験や価値観に寄り添いながら、愛とアイデンティティについて問いかける作品です。

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2. 生きてる

振付・出演: 増井友紀子(tarinainanika)

概要:息子が産まれた。 楽しみにしていた出産は、憧れ,理想,想像とは真逆と言っていいほど全く違うものだった。 戸惑い,恐怖,不安,心配,怒り,疑心,願い,混乱,期待,覚悟,神秘。 胸のざわつきに押し潰されそうな数日間。 そしてひたすらに無事を祈る。 昨年夏に息子を出産した経験から着想を得た作品。定期検診のある日、切迫早産で緊急入院となる。絶対安静で動けないなか心は波の様に大きくうねり、長期入院の予定が数日後には破水し出産に至る。人生で1番と言っていい怒涛と混乱の日々をコーポリアルマイムの象徴的な演技を用いて表現する。まだ見ぬ息子に想いを馳せた日々、そして小さくも無事に産まれてくれた。
生きてる!

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3. in-between-ness

振付・出演:武田摩耶/禹泰旭(Woo Taewook)
音楽:Liam Noble

概要:
本作品はTim Ingold (2021) 著書『Correspondences』(亜紀書房刊・邦題『応答、しつづけよ。』)から着想を得て、自己と他者の間に生じる関係性を再考することを主題として創作を始めました。 出発点となったのは武田摩耶が過去にソロとして同じテーマを試みながらも十分に展開しきれず、一度制作を諦めた作品でした。 その問いを現在の視点から見つめ直し試行錯誤を重ねる中で、他者との関係の「あわい」に立ち現れる「関係性としての身体の具現化」に関心が向き、韓国人ダンサーWoo Taewook (禹泰旭) 氏との出会いを契機に、デュオ作品として発展させることとなりました。 また奇しくも、この作品の上演前日である8月15日は日本では戦没者を追悼し平和を願う終戦記念日であり、一方韓国では日本の植民地支配からの解放を祝う光復節(クァンボッチョル)に当たります。 異なる記憶や歴史を背景とする私たちが、この時期に協同で作品を上演することに不思議な巡り合わせのようなものも感じています。 韓国と日本というそれぞれ異なる歴史的文化背景のもとに育った二人がCorrespondences(応答)を重ねながら紡いだこの作品が、皆様それぞれの中で新たな問いを生み出すきっかけになれば幸いです。

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4. 月沈原(ゲッティンゲン:Göttingen)

振付・出演:木原由実
楽曲提供:東京月桃三味線

概要:
 風の中に記憶の手ざわりを探し
 青麦のざわめきに海鳴りを聴く
 月沈む原で
 最果てに咲く花を想う
※タイトル「月沈原」について  100年前ドイツの大学都市ゲッティンゲン(Göttingen)に留学していた日本人留学生が、遠く離れた日本を想いながらこの地名に「月沈原」と漢字の当て字をしました。  私にとってゲッティンゲンという街は、遠藤公義(えんどうただし)氏の舞踏稽古に参加した友人達と温かなふれあいをした記憶のある街です。 友人達と会えなくなって久しいですが、今でも彼らを近しく思います。それは舞踏という踊りによって、お互いの優しさも痛みもさらけ出した心からの交流があったからかもしれません。 友人達を想う時、他者や自身の痛みや喪失とどのように向き合うか、人間の強さと脆さについて自問しています。私を踊りに駆り立てるのはこの祈りにも似た問いであります。

© Marisol Diaz, 2015. Rebecca at BAAD for Pepatian at Westechester Avenue, Bronx, NY., Nov. 13, 2015.

5. Present together

振付・出演:Rebecca Lloyd-Jones

概要:「Present Together」は、無常と終わりの予感を知りながらも、他者とともに「本当に今 ここに在ること」とは何かを問いかける作品です。世界が崩れゆく中で、私たち自身も また永遠ではなく、すべてが移ろいゆく存在であるとしたとき、私たちはその認識の中 で何を選び、どう生きるのでしょうか。 本作では、舞台上のパフォーマーと観客の双方が、限られた時間という現実に向き合い ます。生きること、選択すること、時間、上演すること、そして「いまこの瞬間」に私 たちは何をしているのか――そうした問いが、声となって舞台に響きます。 この作品は、「存在すること」とは何か、「ともに在ること」とは何かを問いかけます。 すべてが終わりゆくという認識の中でもなお現在にとどまり、二度と繰り返されること のない唯一の瞬間に宿る私たちの生を見つめることへと誘います。

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6. *gasp*

Yaroque Dance Theatre
振付・出演:Shelby Green
出演:Shelby Green, Belleza

概要:提案作品『gasp』は、コンテンポラリーダンスの語彙や構造を用いながら、ポワントで上演されるコンテンポラリーダンスシアター作品である。動きの言語は、コンサートダンスにおけるフレージング、重心移動、スパイラル、そして地に根ざしたダイナミクスから引き出され、それらをポワント特有の垂直性や高度なコントロールの上に重ねていく。この摩擦こそが本作の世界観の核となっている。ポワントは伝統的に洗練や軽やかさ、理想化された女性性と結びつけられてきたが、そこにコンテンポラリーな身体性を担わせることで、同時に「可能性」と「制約」を抱えた身体が立ち現れる。 作品の中でダンサーたちは、「ジャグ(jug)」と呼ばれる反復的な身体モチーフに何度も立ち返る。これは一種の保持されたポジションであり、パフォーマーが繰り返しそこへと“スナップバック”することで、振付上のリセットとして機能する。それは、落ち着きや整った外見、良き振る舞いとして読み取られる状態を示す。この「ジャグ」は、可視化された仮面として機能し、身にまとうことのできる形であり、その下で内面的に崩れが生じていても維持され続ける。しかし時間の経過とともに、このモチーフはほころび、歪み、変容していき、語りではなく身体そのものによって“仮面が剥がれていく過程”が明らかになっていく。 「BECOMING(生成/変化)」は本作の中心に位置しており、振付は変容と、仮面をつけること/外すことのプロセスを軸に構成されている。クラウンのトレーニングにおいて、マスキングは遊びや誇張、現在性にアクセスするための実践的なツール、すなわち意図的なパフォーマンス技術である。一方で、自閉症コミュニティにおいては、マスキングとは社会的に受容される、あるいは安全と見なされるために行われる行動や表現の調整を指す。『gasp』はこれらの概念の重なりの中に位置し、アイデンティティがいかにリアルタイムで構築されるのか、身体がどのように観客に向けて自らを編集するのか、そしてパフォーマンスがどのように防御として機能しうるのかを浮き彫りにする。 音響もまた、この変化の軌跡を反映する。冒頭は、金属音や呼吸、単一の楽器音などがぶつかり合う、まばらで不穏な音環境から始まり、孤立や露出を感じさせる空間が広がる。やがて音の層は厚みを増し、最終的にはKodi Lynn Milburnによるオリジナルスコアへと至る。電子音楽とクラシックの要素が融合したこの音楽は、ポワント上で展開されるコンテンポラリーな動き、ひとつの身体の中に共存する柔らかさと厳しさ、そして構築されながらも変化し続ける自己といった、本作の振付構造そのものを映し出している。 最終的に『gasp』は、「BECOMING」を到達点ではなく、継続的な実践として提示する。私たちは承認や生存のために何を演じているのか、その代償は何か、そして仮面が剥がれたときに何が可能になるのかを問いかける。終幕は、完成や理想への到達を示すものではない。それは、脱ぎ捨て、内面化し、そしてより真実に近い自己として再び場に立ち戻ること――矛盾や繊細さ、力強さを同時に抱えうる存在として在ることを示している。

Screenshot 2025-07-06 at 8.22.59 PM

7. 観客参加型即興パフォーマンス―
あなたの指示でダンスが変わる

振付:観客の皆様
出演:プログラムB参加アーティスト

概要:国内外で毎回大好評を得てきた、観客参加型の即興パフォーマンス。 今日の振付家は、あなたです。 観客の皆さんには、「スローモーション」「コピー」「激軽」「激重」など、さまざまな動きの“質”が書かれた「クオリティ・ボード」を配布。 ダンサーたちは赤・青・黄・緑の4色を身にまとい、観客からの指示に従って、その場で即興的に動きを変化させていきます。 「青が赤をコピーする」 「黄色はもっと速く」 「緑は重く」—— あなたのひと声が、ダンスの流れや空間の関係性をリアルタイムに変化させます。 観客自身が踊るのではなく、“振付する感覚”を体験できる新しい参加型パフォーマンス。 その瞬間にしか生まれない、一期一会の即興空間をぜひ一緒に楽しんでください。

Bio

アーティスト紹介

Tomoka/KURU

Tomoka、KURUは、それぞれ幼少期からダンスを始め、さまざまなジャンルを吸収しながら独自の感性で踊るダウン症ダンサーです。 この二人だからこそ、まさに多様の表現。それぞれの持つ感性が合わさった時に起こる“化学反応“を、ぜひ皆さんにも感じていただきたいーーそんな想いからこの作品は生まれました。

Althea Dance Company

Althea Dance Company(ADC)は、テア・バウティスタによって2018年に設立されたコンテンポラリーダンスカンパニーであり、ニューヨークとパリを拠点に活動しています。 テア・バウティスタの振付は、コンテンポラリー特有の流動性と力強い身体性を融合させたスタイルが特徴で、フロアワークを取り入れながら、ダンサーのラインや身体の伸びを強調します。 同カンパニーは国際的なコラボレーションに重きを置き、作家、音楽家、画家、ビジュアルアーティストなど、多様な分野のアーティストと積極的に協働しています。また、従来の劇場空間にとどまらず、倉庫、アーティストスタジオ、ギャラリー、屋外空間など、非伝統的な会場でも作品を発表しています。こうした取り組みは、劇場の親しみやすさと予測不能な場所の魅力を融合させた「探求」としての上演を生み出し、コンテンポラリーダンスに馴染みのない観客層にもアプローチしています。 Althea Dance Companyはこれまでに、パレ・ド・トーキョー、アルヴィン・エイリー・シアター、ル・コンシュラ・ヴォルテール、サル・ラヴェル、The Place Theater、La MaMa Theater、Dumbo Dance Festival、White Wave Dance Festival、KoDaFe Dance Festival、Blois Danse Festival、Festival Dissidanse、Fondation des États-Unis、Cité Miroirなど、アメリカおよびヨーロッパ各地の著名な劇場やフェスティバルで上演を行ってきました。 2023年には、Fondation des États-Unisとのパートナーシップのもと、FUSA Dance Festival(France–USA Dance Festival)を立ち上げました。これはパリとニューヨークを拠点に隔年で開催され、国際的なアーティストと観客の交流を促進するフェスティバルです。 これまでにADCは、ニューヨークのPrelude Projectをはじめとする機関と強固なパートナーシップを築いており、特にビジュアルアーティストPinar&Violaのために振付されたコラボレーション作品『From the Temple』はその代表例です。また、パリのFondation des États-Unisでのレジデンシーは、2018年以降カンパニーの活動において重要な役割を果たしてきました。 現在までにAlthea Dance Companyは、アメリカ、ヨーロッパ、メキシコで国際的に作品を発表しており、今後もさらなる国際的なつながりを築きながら、多文化的な芸術ビジョンをグローバルに発展させていくことを目指しています。

鄭伃君(Cheng Yu Jyun)

私は台湾・台北を拠点に活動していた、身体表現を軸としたダンスパフォーマー/クリエイターである。幼少期よりディアボロと舞台表現に触れ、劇場および非典型空間において身体経験を積み重ねてきた。近年は舞踊を中心とした創作へと比重を移し、身体・物・空間の関係性に関心を持ちながら、多様なダンスおよびクロスディシプリナリーなプロジェクトに参加している。作品は芸術祭や公共空間、国際的な交流プラットフォームにて発表されてきた。 創作においては、ディアボロと舞踊という異なる身体システムの交差を背景に、反復、リズム、労働的な動作、身体感覚の蓄積に着目し、技巧の提示を目的としない表現形式の可能性を探っている。また、平面創作と身体創作のあいだの変換関係にも関心を持ち、視覚構造や構図が身体の動きや行為にどのように影響し合うのかを考察している。近年は共同創作として《ディアボロでもなく、踊りでもない》《再・見》を発表し、台北フリンジフェスティバルにて評価を受けた。身体が日常と舞台のあいだをどのように行き来するのかを問い続けながら、異なる文化や表現文脈の中で、観客との開かれた対話を生み出すことを目指している。

原田みのる

秋田県秋田市出身。 明治大学経営学部経営学科卒業。 19歳から舞踊の道へ。様々なジャンルの踊りを国内外で学ぶ。
20代で東宝ミュージカル「エリザベート」(トートダンサー)「ダンス・オブ・ヴァンパイア」(ヴァンパイアダンサー)に出演し人気を博す。 2007年〜2008年に日本初のレジデンシャルダンスカンパニーNoism(現Noism Company Niigata)に参加し同年シルク・ド・ソレイユ ポテンシャルアーティストに認定される。
2012年ベルギー/アントワープの振付家Sidi Larbi Cherchauiの作品「TeZukA」でワールドツアーに参加。 その他日本を代表する振付家の島崎徹、黒田育世、金森穣、加賀谷香、平山素子、能美健志、サイトウマコト、英国振付家マシュー・ボーン、英国演出家ジョナサン・マンヴィの作品でダンサーとして活躍する。 
演出・振付家として10年〜12年、18年香港のThe Ngau Chi Wan Civic Centreにアジア6大陸ソロダンサーに選出されソロ作品を創作、09・10年にはHawaii Tau dance theaterの招聘で作品を発表。また、10年新国立劇場より”次代を担う新人振付家”に選ばれ、演出振付作品「果てに・・・」を発表。 14年振付出演で参加した映像作品がドイツメディアフェスティバルPublic Relations:Corporate Identity部門シルバーメダル受賞。 16年韓国仁川にてWiz World dance festivalの招聘により演出振付作品「swimmer」を発表し、絶賛される。 門真国際映画祭2018のダンス映像部門にてCLW作品「blue」「stillness」が最優秀作品としてノミネート、「stillness」が最優秀男性ダンサー賞を受賞。 2021年7月International Online Dance Competition(in CANADA) solo部門ファイナリストhonable mention受賞

Poppy Louise Miller

ポッピーはカリフォルニア芸術大学(CalArts)ダンス学部を2025年に卒業し、14歳よりプロとして活動している。2022年から2025年にかけてDuke/Surdna Grant for Danceを受賞。これまでに、Perry Mansfield(ホセ・リモン・レジデンシー)、USC(パトリック・コービンおよびポール・テイラー・ダンサーズ)、Hubbard Street(ジム・ヴィンセント)、ロサンゼルス郡立芸術高校(フィオナ・ラミス、ロビン・ガーデンハイア)、Colburn School(ジェームズ・フェイエット)などで研鑽を積む。 現在はGallim Dance Companyにてインターンとして活動するほか、Donofrio Dance CompanyおよびLaja Field Danse Theatreにてフリーランスダンサーとしても活動している。 主な出演歴に、トリシャ・ブラウン『Glacial Decoy』、マルコ・ゲッケ『Smokey Sara』(Holland Dance Festival)、オマール・ロマン・デ・ヘスス『This Has Not Been Great for a While』、セザール・ファリア・フェルナンデス『Paisagens Na Sombra』、マース・カニングハム『Canfield』、カタジナ・グダニエツ&マルコ・カンタルーポ『Flow』、ユシャ=マリー・ソルザーノ『To All Our Ends』などがある。 パフォーマンスに加え、振付家としての活動も活発に展開しており、2025年には複数の作品を発表。デュエット作品『Jesus and George Michael』は12月にInternational Human Rights Art Festivalで上演され、ソロ作品『Margo』はLucid Art Collectiveとの共同企画として100 Grandにて初演され、その後Estia House of Movementで再演された。 ポピーは自身の表現に深くコミットし、ダンスに対して強い情熱を持っている。

performance project BLACK

「全ての色を混ぜると黒くなるのか?」をテーマに2018年モデルyukoの呼びかけで結成したダンス、マイム、演劇、音楽、衣装などのクリエイターが集い、異なるメソッドを融合させた演出方法を探る異ジャンルパフォーマンスチーム。「劇場ではないところを劇場に」をコンセプトに国立公園、重要文化財、寺社仏閣、アートギャラリー、百貨店、廃校跡地などでパフォーマンス活動を続けている。観客からのリクエストにより始まった1日がかりの体験ワークショップも好評を集めている。

sarAika movement collective

sarAika movement collective(サライカ・ムーブメント・コレクティブ)は、イタリア出身のSara Pizziと日本出身の武島アイカによって設立された、ニューヨーク拠点のコンテンポラリーダンスカンパニー。 異文化性(Interculturality)を活動の核に据え、文化的背景の違いを創作のための重要な要素として捉えながら、振付・コラボレーション・ディレクションを展開している。異なる身体感覚や文化的ルーツをもとに、構造的でありながら感覚的深度を持つ作品を創作。移民性、アイデンティティ、文化的記憶などを身体表現へと変換し、身体を「文化が交差する場」として立ち上げている。 また、sarAikaにとって“多様性”とは単なるテーマではなく、コンテンポラリーダンスを拡張するための実践方法そのものでもある。 作品創作に加え、フェスティバル、国際交流、共同制作などを通して、世界各地のコンテンポラリーダンサーをつなぐ活動も行っている。 2021年以降、アメリカ国内外で幅広く活動を展開。IATI Theater、Et Alia Theater、Naoko Tosa(京都大学)、Stony Brook University、University of Bridgeport、Museum of the City of New York、New York Fashion Weekなどから委嘱を受ける。 また、Dance Base Yokohama(YPAM2022)、Performance Project at University Settlement、Jamaica Arts Center、Spoke The Hubなどでレジデントアーティストとして活動。 これまでに、New York Public Library for the Performing Arts、Judson Church、New York City Center、Movement Research、HERE Arts Center、Symphony Space、Queens Theatre、Dixon Place、Arts On Site、Triskelion Arts Theater、Peridance Studio、Ruth Page Center for the Arts(シカゴ)、Detroit Film Theatre – Detroit Institute of Arts(デトロイト)などで作品を発表し、スウェーデン、イタリア、日本など海外でも活動を展開している。 作品はタイムズスクエアのビルボードやCBS・Channel 25でも放映された。 2025年には「Osaka International Contemporary Dance Festival(OICDF)」を立ち上げ、ダンスを通して世界と地域をつなぐ国際的な活動をさらに広げている。

増井友紀子(tarinainanika)

兵庫県神戸市出身。大阪芸術大学舞台芸術学科ミュージカルコース卒業後、関西小劇場で活動し、南河内万歳一座やリリパットアーミーⅡに出演。その後、東京でカンパニーデラシネラ白い劇場シリーズ「分身」「椿姫」「小品集」に参加。身体表現の面白さに興味を持ち、演劇でも無いダンスでも無い表現を探し求める。2018年に大阪に拠点を移し、「思考するカラダ」というチラシに惹かれコーポリアルマイム舞台芸術学校に入学、3年間フルタイムコースを修了しディプロマ取得。戯曲や振付に縛られずゼロから作り上げていくコーポリアルマイムの創作プロセスと技術を用いて自らの表現を追求すると共に、コーポリアルマイム特有の象徴的な演技を紡いだ作品を創作している。「THE SAME BOAT」では魔女になりたい少女の夢と現実との葛藤を、「Rey Camoy」では鴨居玲が描いた「化粧」という老婆の絵画から女性の美へのもどかしさを、「水槽の底」では失ってしまった人への想いと後悔を表現。現在はtarinainanikaのメンバーとして活動している。

武田摩耶/禹泰旭(Woo Taewook)

武田摩耶:愛知県出身。2017年日本女子体育大学舞踊学専攻卒業後、2019年渡英。2022年Trinity Laban MA Creative Practice: Dance Professional 修了後、ロンドンを拠点にJody Oberfelder、Marie Chabert、Daniela Delerci、Shobana Jeyasingh等の作品に出演する他、自身のソロ作品を国内外のフェスティバル等で上演。2025年7月に韓国・ソウルで行われたARTSinTANKをきっかけに禹泰旭氏と出会い、同年秋に大石田AIRにて初の協同作品を上演。現在は愛知県を拠点に活動を模索している。10 Sentidos Choreography Competition (Valencia, Spain)、YDC 2024 Competition Iファイナリスト。

禹泰旭:韓国・ソウル出身。2022年韓国のARTSinTANKダンスフェスティバル(ADFK)で初のダンス作品を発表。2023年フェスティバル・アコップス(フランス)、2024年LAダンスフェスティバル(アメリカ)など、数々のフェスティバルに出演。現在、ダンサーとしての活動の他、韓国各地でコンテンポラリー、韓国伝統舞踊、マンディゴ、即興など、様々な舞台芸術の指導、運動・演技指導や多文化児童芸術などの教育活動も行なっている。

木原由実

静岡県出身。22歳よりジャスダンス・モダンバレエを学ぶ。2021年秋より今貂子舞踏研究所にて定期的に舞踏を学び始める。2022年秋から1年間のドイツ在住中に遠藤公義、近藤基也の舞踏WSに参加し舞踏を学ぶ。2024年~2026年1月まで舞踏カンパニー倚羅座のメンバーになり、今貂子舞踏研究所で行われる公演に出演・舞踏研究所にて定期的に自作品を上演。 2025年8月~9月石川県山代温泉で実施されたJCDN主催の振付家育成事業「VISION+」(共催・運営:山田企画)では、人が喪失や傷を抱えながら生きること・それゆえの人同士の結びつきをテーマとした作品「hautnah」(ドイツ語で:スキンシップを意味する)を上演した。 現在は関西を拠点としてフリーランスとして活動している。

Rebecca Lloyd-Jones

私はニューヨークを拠点に活動するダンスアーティストであり、動き、声、映像を用いて、私たちの内面に広がる複雑な風景に命を与えるコンテンポラリーダンス作品を創作しています。 私の作品の中心的なテーマは、「自己の多層性と流動性」です。私たちは自分自身や他者のさまざまな側面と共に生きており、人間関係には複雑さや矛盾が存在します。ある瞬間には一つの存在でありながら、次の瞬間には別の存在である――そのように私たちは常に変化し続けています。私は、私たちのアイデンティティや自己認識、そしてこの世界における立ち位置がいかに不確かで移ろいやすいものであるかを探求しています。私の作品は、バイカルチュラルなバックグラウンドや、文化の衝突、そして私たち自身や他者の中にある多様性から深く影響を受けています。 私の作品はダンスと演劇を横断するハイブリッドな表現であり、ユーモアや独特な並置、さまざまな動きのボキャブラリーを用いながら、創作のプロセスにおける発見や驚きを大切にしています。ダンスの可能性を押し広げ、「ダンスとは何か」を問い続けることが、私の創作の原動力です。 これまでの振付作品は、ボリビア・サンタクルス国際演劇祭、Philadelphia Live Arts Festival、La MaMa Experimental Theatre、Dixon Place、Movement Research at Judson Church、Wild Project、HERE Arts Center、Performance Mix Festival、BAAD、Green Space、Gibney、UNFIX Festival、Triskelion Arts、International Human Rights Arts Festival Queensなどで上演されています。パフォーマーとしては、Marianela Boan Dance、Leah Stein Dance Company、Kilowatt Dance Theater、PISO Proyectoなど、多様なアーティストと協働し、アメリカ、カナダ、日本、メキシコ、ブラジル、ギリシャ、プエルトリコ、ボリビアなど各地で公演を行ってきました。 また、ダンスフィルムや実験的なナラティブ作品の制作も行っており、Boink Dance Film Festival、Rough Cut Film Festival NYC、Lift-Off Global Network、Salisbury Dance Festivalなどで上映されています。 これまでにBronx Council of the Arts、Dancing in the Streets、Pepatian、米国大使館などから支援を受けています。Temple UniversityにてダンスのBFAを取得しました。 私の作品の目的は、観る人が自らの内側にある層をめくり、自身の中にある矛盾や多様性、そして個性の美しさに気づくことにあります。

Yaroque Dance Theatre

Yaroque Dance Theatreは、振付家・芸術監督であるシェルビー・グリーン(they/them)によって設立された、ニューヨークを拠点とするコンテンポラリーダンスカンパニーである。舞台および映像の両方に向けた作品を創作し、演劇性に富み、大胆で感情的に誠実な表現を追求している。Yaroqueの芸術的方向性は、ドラァグやクラウニングの影響を受けたキャンプ性、コメディ、過剰なパフォーマティビティと、コンサートダンスに根ざした内面的な柔らかさを融合させ、風刺と誠実さのあいだを行き来する独自の言語を生み出している。 Yaroqueの作品は、アンサンブル主導の創作と強固な構成力に基づいており、複雑な群舞フォーメーション、変化し続ける対称性、ダイナミックなパターン構成などを特徴とする。それらは精緻でありながらも有機的な生命感を伴っている。カンパニーは、多様な芸術的声を結びつけること、そして厳しさ・遊び心・表現の自由を重んじるリハーサル環境を築くことに取り組んでいる。 近年では、舞台作品および映像プロジェクトの両面で活動を拡大しており、2025年3月にはThe Chain Theatreにてカンパニー初のイブニングレングス作品を上演した。Yaroqueのミッションは、観客が笑い、感じ、考えることのできる豊かなパフォーマンス世界を創出するとともに、実験、コラボレーション、コミュニティとの関わりを通してダンスへのアクセスを広げていくことである。

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OICDF2025
開催レポート

Osaka International Contemporary Dance Festival 2025 “BEGINNING” は、おかげさまで前売チケット完売・満席にて幕を開けました。会場にはダンス関係者だけでなく、美術・演劇・衣装など他ジャンルのアーティストや、アートを愛する多様な観客の皆さまにお越しいただき、国際色豊かな出会いと交流が生まれました。

観客の声

実施したアンケートでは、満足度平均 4.86/5 という高い評価をいただきました。
寄せられた感想の一部をご紹介します:

  • 「一日でさまざまな作風を楽しめるのが魅力

  • 「アートの鑑賞の仕方を言語化してくれるのが新鮮」

  • 「舞台表現の根源に触れるような体験だった」

  • 「誰でも参加できる交流の場がよかった」

初開催の成果

  • 初回で満席を達成

  • 観客から「コンテンポラリーダンスの楽しみ方が分かった」という声を多数いただくなど、ダンスへの新しい入り口を提示できました。

  • 地域の飲食店とのコラボレーションも実施し、街とのつながりを築きました。

  • すでに2026年の出演希望が国内外から届いており、米国の振付家2名を招聘予定です。

次回に向けて

2026年に向け、さらなる広報の強化(日英両言語での発信やSNS戦略)資金調達の拡充(助成申請・協賛・オリジナルグッズ企画)を進めてまいります。また、インターンやボランティアの参加枠を広げ、より多くの方とともにフェスティバルを育てていきたいと考えています。

OICDFは、国際的な視点から「芸術としての身体表現」を発信し続けます。来年のテーマや出演者情報も、順次お知らせしますのでどうぞお楽しみに!
助成

Supported by

公益財団法人

芳泉文化財団様

協賛企業様

Sponsors

パートナースポンサー

株式会社MORINOMIYA ARTS様
(旧 Artist Support)

UNO Dance Studio様

Special Thank

Festival Support Team:  Sadia/ のどか /凜
- 音 響 ・ 受 付 ・ 会 場 整 理 ・ 映 像 記 録 な ど 、多 岐 に わ た る 現 場 運 営 を 担 当

Photography: 大島智広 (公式記録撮影)

OICDFは、「観る」「踊る」「創る」すべての人にとって、“新しい芸術”と出会う場所。

表現と文化の未来を切り拓くフェスティバルとして、大阪から全国へ、そして世界へーー 表現の未来を、いまこの瞬間に必要な芸術を、ともに切り拓いていきましょう。